今回は、無地感覚のおしゃれ用名古屋帯をご紹介します。 枡蔵順彦さんが主宰されている夢訪庵さんのもので、国内の手機(てばた)で織られています。 経糸(たていと)の6本に1本の割合で、四国伊予地方で手引きされたねり巻き糸が使われています。 ねり巻き糸とは手引きで紡ぐ段階でわざとに極端な太さの違いをつけた紬糸のことで、 その太さの違いゆえに手織りでしか織ることができません。 通常ぬき糸(横糸のこと)に織り込むことさえ難しいのですが、経糸にねり巻き糸が使われていることがこの帯の大きな特徴です。思うに原始的な機(はた)を使い、経糸を張ったり緩めたりしながら織られているのでしょう。 黄色の経糸は槐花(かいか)という草木染めで、何段階かの濃淡をつけて染められています。 この帯の組織は経糸を表に織り出し、細いぬき糸をその経糸で包み隠すように織られています。無地感覚の帯はともすると単純で物足りなさを感じてしまうものですが、不規則に張られた黄色の濃淡の糸とねり巻き糸との組み合わせによって、素材感あふれる布に仕上げっています。 紬や街着の小紋などに合わせます。 表地価格 130,000円 税込価格 140,400円 きものサロンまるよ 916-0026 福井県鯖江市本町2丁目1-20 TEL 0778-51-0236 FAX 0778-51-8384 こげ茶地の裾にはグレーのぼかしが染められ、菊・藤・葵・菱が描かれています。 ぼかし染めがあるだけで、豪華な印象に仕上がっていますね。 生地は770gの浜ちりめんの一等品で、三眠蚕の糸で織られた変わり無地(一越ちりめん)です。 文様に挿されている彩度の高い古代紫・芥子・深緑は、いかにも野口さんらしい色の組み合わせで、落ち着いた地色の割に、華やかさを併せ持った秀作です。 糸目糊には昔ながらの真糊が使われ、色挿し、ぼかし染め、金彩加工、京縫いの刺繍など、どの仕事もとても丁寧に作り込まれています。 飽きのこない本格的な一枚をお探しの方には、お薦めのお品です 表地価格 480,000円 税込価格 518,400円 三眠蚕(さんみんさん) 普通蚕は卵から孵化して熟蚕になるまでに、4回の脱皮(四眠)経て糸を吐き繭を作ります。 三眠蚕は三眠で繭を作らせるため蚕も繭も若くて小さく、採れる糸も四眠蚕の3分の2程度の細さになります。 その結果として細い糸をたくさん使って生糸を作るので、糸の太さが均一で節が少なく、染め上がりの発色性の良さに定評があります。 留袖や訪問着などの礼装用として、四眠蚕の3倍の価格で取引される高価な糸です。 きものサロンまるよ 916-0026 福井県鯖江市本町2丁目1-20 TEL 0778-51-0236 FAX 0778-51-8384 今月の1日2日に京都に出かけてまいりました。 もちろん観光ではなく、仕入れと先物の発注、そしてお客様のご注文品の手当てのためです。 2月恒例の伏見稲荷大社へのお参りも含めて、1泊2日の出張となりました。 京都の多くの呉服問屋さんが店を構える室町界隈では、 毎月月初めに京都織物卸商業組合所属の問屋さんが一斉に新作発表会を開催します。 それに合わせて、全国の呉服専門店やデパートの仕入れ方が京都に集まり賑わいます。 例年2月は、その年の単衣と夏のきものや帯の新作発表会が目白押しとなります。 1年で最も寒いこの時期に、5月から9月にかけての季節のものを仕入れるわけです。 竺仙さんも東京に続いて、2月は京都で新作浴衣の出張受注会を開催しています。 今回は、野口さんの新作付け下げをご紹介します。 ベージュピンク地に白茶の霞ぼかしが染め抜かれ 真糊京友禅染めで草花模様が染められています。 背景にある霞ぼかしと流水模様の控えめな色使いと 野口さん独特の彩度の高い模様部分の彩色とが相まって このきものに奥行きを持たせています。 派手色を使わないにもかかわらず華やかさを演出するという 野口さんの感性は、個性的でとても魅力的ですね。 表地価格 430,000円 税込価格 464,400円 きものサロンまるよ 916-0026 福井県鯖江市本町2丁目1-20 TEL 0778-51-0236 FAX 0778-51-8384 永らくお休みしていましたブログ『まるよ好み』を、再開させていただきます。 お休み中もたくさんのアクセスをいただきありがとうございました。 これからも専門店ならではの楽しいお品を紹介させていただきますので お付き合いくださいますよう、よろしくお願いいたします。 小紋や紬は呉服店にとって、自店の個性を出すことができる貴重なアイテムです。 毎月京都に出かけて品選びをしながら問屋さんを歩き回るのはとても楽しいことなのですが、 在庫になるリスクを避けるために万人受けする色柄が多くなってしまい 気に入ったお品に巡り合えることが難しくなってきたような気がいたします。 この小紋は、新作発表会で出会ってすぐに気に入ったまるよ好みの一点。 まばらにちりばめられた赤色を、朱色から臙脂色(えんじいろ)に変更して誂えていただきました。 今ではとても珍しい昔ながらの一越縮緬で、3丈物で880gという重めの生地が使われています。良質の糸を使っているからこその、細かなしぼ立ちと艶やかな照りが魅力です。 規則正しく配置された小さな白い葉っぱの所々に染められた小さな赤色が、何とも可愛らしい印象を与えてくれるお品です。 季節を選ばずに、幅広い世代の方に個性を演出していただけると存じます。 表地価格 220,000円 税込価格 237,600円 きものサロンまるよ 916-0026 福井県鯖江市本町2丁目1-20 TEL 0778-51-0236 FAX 0778-51-8384 『つるし雛とちりめん遊び展』の準備と運営で、ブログの更新がなかなか進められませんでした 明日からまた、まるよ好みの布達をご紹介いたしますね 今回は、本日まで開催中の『つるし雛とちりめん遊び展』の様子をご紹介いたします 期間中は700名を超える皆様にご来店いただきました 「東北関東大震災」の義援金コーナーにも本当に多くのご協力をいただき、ありがとうございました 被災をされた方々に心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早い被災地の復興をお祈りしています 義援金は、鯖江市を通じて被災地にお送りさせていただきます これまでも敗戦や震災など様々な困難を乗り越えてきた日本は、必ずやこの苦難も乗り越えられると思います テレビで見る被災地の様子には本当に心が痛みますが、悲しみに沈む気持ちを振るい立たせて、これからの日本の復興に協力しなければと思います 東日本の復興のためにも、西日本にいる私たちががんばって日本経済を盛り立てなければと、心を新たにした次第です きものサロンまるよ 916-0026 福井県鯖江市本町2丁目1-20 TEL 0778-51-0236 FAX 0778-51-8384
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