余呉手織紬
今回は、余呉湖畔で手引きされた糸で織られた手織紬をご紹介します

琵琶湖畔はその豊富な水資源を背景に、古くから絹・木綿・上布(麻)の産地として栄えました
長浜の浜縮緬、近江上布、秦荘紬、出羽木綿などが有名ですが、湖畔には小さな産地が点在しています
紺九さんや紺喜さんなどの紺屋(藍染屋)も健在で、京都の染織文化をささえています
今回の紬は、琵琶湖の北端の余呉湖畔で手引きされた紬糸を、経緯(たてよこ)に織り込んだ諸紬(もろつむぎ)です

通常の紬の経糸は、紬糸ではなく艶のある絹糸が使われています
安定した張力と織り易さを確保するためで、琉球紬・久米島紬・置賜紬などもそれにあたります
経糸に紬糸が使われているといわれる場合でも、絹糸と紬糸の割合が3本に1本や、5本に1本という場合が多いようです
使われる紬糸も、真綿手引き糸から機械紡績の紬糸まで様々な種類があります
経緯全てに手引きの紬糸を使っている今回の諸紬は、本場結城紬に近い紬ということができます

本場結城紬と諸紬との違いは、糸の違いとそれによる織り方の違いなのですが、文が長くなるので次の機会にお話しますね


c0211492_3401170.jpg〈きもの〉
余呉手織紬

染めは秋の柳の枝で染めた100%の草木染で、全体的にはかすかに浅緑がかったベージュです
京都の手機で丁寧に織られています
まったくの無地になるのを嫌い、糸の太さや色の違いを計算して経糸が通されています
緯糸も一本おきに種類の違う紬糸が打ち込まれていて、通常の無地の紬とは違った素材感があります
少しだけ甘練り(精錬をひかえてある)で、わずかに張りのある布に仕上がっています
合わせる帯次第で、スタイリッシュにお召しいただける嬉しい紬です
袷・単衣どちらにもお仕立可能です



3枚目の画像で、経糸が全て紬糸であることがお分かりいただけるでしょうか


〈帯〉
疋田絞りと刺繍の名古屋帯・・・次回ご案内いたします




きものサロンまるよ
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Top▲ | by maruyo0236 | 2009-11-19 03:51 | 織りの布
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