辻が花染めの名古屋帯(小倉淳史作)
今回は、「辻が花」染めの名古屋帯をご紹介します

「辻が花」は、室町時代中期から江戸時代初期までの間に制作された絞り染めの着物(小袖)の呼び名です
初期のころは「地染まり」(じぞまり)と呼ばれる模様が白く染め抜かれた単色のものでしたが、時代を経るにしたがい模様部分にも色が挿され、墨線や墨ぼかしが加わるなど、多彩な技法が使われるようになりました
桃山時代になり刺繍や金や銀の摺り箔(すりはく)が使われるようになるにしたがって、武将の鎧に羽織る胴服に使われるようになりました
武将たちの胴服には、遠目にも鮮やかな新進の大胆なデザインが好まれたようです
しかし慶長期後半になると、絞りで染め分けた部分の中に刺繍や描絵をほどこしたり、鹿子絞りでの装飾が多様され、慶長小袖、寛文小袖へと時代は移り変わってゆきました
その後、白上げの糊友禅技法などの発達により、「辻が花」は江戸期寛文あたりを境に姿を消して、幻の染と呼ばれるようになったわけです
現在では、名古屋の徳川美術館でその秀作たちをご覧いただくことができます

小倉淳史さんは100年以上の歴史を有する染色工芸一家・小倉家の五代目で、幻の染め・辻が花染の研究・復元に多くの功績を残された父・小倉建亮氏に師事し、現在では日本工芸会正会員で日本を代表する辻が花染めの染織作家として活躍されています
また、徳川美術館所蔵の辻が花などの修復など、染技連の一員として歴史的資料の修復や復元にも携わっていらっしゃいます


c0211492_14501658.jpg〈帯〉
辻が花染めの名古屋帯

白地の塩瀬羽二重地に、菊・梅・楓・露芝が染められています
小倉淳史らしい、ふんわりとしたやさしい印象の名古屋帯です
塩瀬はお締めいただくには都合がよいのですが、絞りをほどこすには難しい生地です
この帯も絞り部分は荒くおおらかな仕上がりなのですが、控えめながらとても丁寧な墨の線とぼかし染めによって美しくまとめられています
3枚目の画像はお腹部分の模様です
紬・小紋・無地に合わせます











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Top▲ | by maruyo0236 | 2009-12-22 18:04 |
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