返し織り夏袋帯


今回は、泰生織物(たいせいおりもの)の夏の袋帯をご紹介いたします

泰生織物は、西陣織物工業組合の証紙番号が一桁の歴史のある機屋さんです
長年培ってきた技術力で、織機物から手織りの逸品まで様々なグレードの帯を織っています
今回の帯は、すくい織りのように緯糸を折り返しながら模様を織り込んでゆく手織りのお品です
地は白のみで、模様部分には様々の幅と色の平金糸(ひらきんし)と、様々の太さと色の撚金糸(よりきんし)が、織り手の自由な感性に委ねられたように複雑に織り込まれています
ざっと数えただけで、8種類の金糸が使われているようです

最上級の平金糸は和紙の上に金箔を張り細く切ったものなのですが、帯が高額になってしまうので現在はほとんど使われることはありません
現在の主流は、銀箔やアルミ蒸着したフィルムを彩色したものを紙に張った平箔糸です
その平金糸をポリエステルやレーヨンの糸に巻きつけたものが撚金糸で、手織りの高額品にもこの糸が使われています
昨年の4月から和装品にも品質表示が義務付けられているのですが、上記の理由で高級礼装用の帯に紙・ポリエステル・レーヨンが何%などの表示があり、金糸を使わない量産廉価版のおしゃれ帯が絹100%の表示になるというように、一般のお客様にはとても分かりづらいのが今の状況です
お求めになる時に、呉服屋さんに一度ご確認いただけたらと思います

今回の帯には、ポリエステルフィルムにアルミを蒸着させて彩色した平箔糸と、それをレーヨン糸に巻きつけたが撚金糸使われています
薄くてしかも丈夫なことと、表裏ともに同じ輝きで織る時に裏返っても良いという利点があります



c0211492_20333167.jpg返し織り夏袋帯(泰生織物)

金銀糸が豪華に織り込まれていて、古典的な蔓草華紋の模様なので、礼装用の袋帯ということになります
しかしながら地が白の単色であることと、金銀糸による模様の構成が複雑で面白みがあることを考えると、今までにはない個性的なおしゃれ感覚も併せ持っているということができます
それがこの帯の不思議な魅力ですね
古典模様のきものはもちろん、モダン感覚のきものにも、すんなりと合わせることができる秀作です
単衣や夏の付け下げ・訪問着に合わせて・・・


















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Top▲ | by maruyo0236 | 2010-08-13 21:45 |
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