本場久米島紬(まるよオリジナル1)


今回は、本場久米島紬のご紹介です

この久米島紬は、私がデザインして京都の紬専門問屋・広田紬さんを通じて作っていただいた、まるよオリジナルのお品です
デザインと色を決めてから1年2ヶ月、ようやく出来上がってまいりました
制作は、安田英子さんです
ご主人の故郷・久米島に移り住んで、25年間久米島紬を作り続けてこられた方です
安田さんの久米島紬は、デザイン、天然染料の採取と糸染め、織り、という作業を一人でこなして作られます
縞・格子の反物を1反織る作業だけで半月を要しますが、その準備として、機に糸をかけるまでに長い時間と手間がかかっています
久米島紬に使われる主な天然染料は、ヤマモモや椎の樹皮、グール(サルトリイバラ)の根、ユウナ(オオハマボウ)の木の消し炭、テチカ(車輪梅)・クルボ・クルサの樹木などで、多彩を極めます
今回のお品は、琉球椎と藍で染められたものです

広田紬さんが誂える久米島紬は、糸質と打ち込みの良さで定評があります
精錬(絹糸に含まれるセリシンや不純物を取り除き、光沢のあるしなやかな糸にする作業)の技術が未発達だった時代に、織り上がった紬を柔らかくするために行なってきた砧打ち(きぬたうち)という作業をしないということも、大きな理由のひとつです
その結果、他の久米島紬とは一線を画して、しなやかでいてとても丈夫な紬に仕上がっています

本場久米島紬の大まかな説明は11月8日に書き添えましたので、ご参照ください・・・『本場久米島紬』
なお、現在の生産は年産1200反ほどになってしまったようです

まるよでは、お客様とご相談しながら図案を起こして、時間をかけてお客様完全オリジナルの久米島紬をお作りすることもあります・・・過去に数点ですが・・・
重要無形文化財の織物の誂えになりますので、天然染料のために使う色の制約があるのですが、豊富な織り生地見本を参考にして、原寸大の図案を何度も書き換えたり、縦糸と緯糸の重なりで色を予測するなど、染め物の誂えとはまた違ったもの作りの楽しみがあります


c0211492_23522137.jpg本場久米島紬(まるよオリジナル1)

琉球椎で染められたグレイッシュベージュの地に、藍で空色に染めた格子が織り込まれています
格子は、はっきり目立ちすぎるのを避けて、数種類の太さの縞で構成いたしました
遠目にグラデーションのように映ります
主張の強い絵絣模様のものとは違い、帯次第でシックにもモダンにも装うことができます
久米島紬らしくない色とデザインが、この布の魅了であり強みです
中間色に仕上げましたので、季節を選ばずにお召しいただけると思います
控えめでいて使いまわしのきく、重宝していただける上質の一枚です
価格273.000円(本体価格260.000円)

















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きものサロンまるよ
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