爪掻き本つづれ名古屋帯


今回は、春らしい本つづれ織りの名古屋帯をご紹介いたします

つづれ織りは平織の変化組織で、太い緯糸(ぬきいと:横糸のことです)で細い経糸を包み込むように織り込みます
織り上がった生地には経糸が見えず、模様は緯糸(ぬきいと)だけで表現されるわけです

本つづれ織りの場合は、文様を表現するために多彩な緯糸を必要な部分だけ一本ずつ指先で織り込んでいきます
この時に、のこぎり状の爪を使って緯糸を掻き寄せる技法が爪掻本つづれ織(つめがきほんつづれおり)と呼ばれています
その他、櫛形をした「筋立て」と呼ばれる道具を使う場合もあります
かかる手間は同じで、両者をあわせて「本つづれ織り」と呼ばれています
その他、経糸を紋型(最近はコンピュータ制御ですが)で上げ下げして織られる織機ものがあります

近年、多くの中国製の手織りつづれ織りの名古屋帯や袋帯が作られ、全国の店頭にあふれました
それに伴い、国内で手織りの後継者を育てることができなくなってしまいました
できればドイツのマイスター制度のように、職人さん達の協会と国が連携して、日本の伝統工芸技術を後世に伝えられるシステムを作りあげていただきたいと思います
まるよもできるだけのお手伝いをさせていただきたいと思います


c0211492_10414370.jpg本つづれ名古屋帯

たれ先から裏への返しが水浅葱に、お太鼓から手先までが薄い水色に織り分けられ、爪掻きつづれ織りの技法で霞と雲の模様が織り込まれています
暈し(ぼかし)もとても緻密で丁寧に表現されていて、織り手の技術の高がわかります
控えめながら全体に金糸・銀糸が織り込まれていますので、礼装用の帯として、つけ下げ・軽めの訪問着・色無地に合わせます
季節感のない模様ですので、年間を通じてお締めいただけると思います
単衣の季節にも活躍してくれそうですね
西陣を代表する石川つづれのお品です
価格378.000円(本体価格360.000円)


















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c0211492_10424869.jpgお腹部分は霞模様です




















c0211492_1043914.jpg国内で織られた本つづれ織りには、この紫色の組合証紙が貼られています
お求めになる場合の参考にしていただけたらと思います
通常の西陣織りの証紙は金色です

















きものサロンまるよ
916-0026 福井県鯖江市本町2丁目1-20
TEL 0778-51-0236 FAX 0778-51-8384
Top▲ | by maruyo0236 | 2011-02-17 11:28 |
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