金彩の染め名古屋帯(野口安左衛門)


今日は、春らしい色の染め名古屋帯をご紹介いたします

金彩加工で模様が染められたお品です
染めといっても、実際には金色の染料(顔料)を混ぜた樹脂を使って模様付けされたものになります
現代では、樹脂といっても天然樹脂ではなく、有機化学の発達によって生まれた合成樹脂が使われています
以前は天然樹脂の膠(にかわ)が使われていたのですが、月日の経過とともに硬くなり、折れたりはがれたり、細かく砕かれて散らばったりしていたものです
それに対して合成樹脂は柔らかくしなやかで、いつまでも硬くならずに生地に馴染みます




金彩の染め名古屋帯(野口安左衛門)_c0211492_2292241.jpg春らしいやわらかな卵色の塩瀬羽二重地に、金彩で細かな笹蔓紋(ささつるもん)が型を使って染められています
笹蔓紋は古くに中国から伝わった名物裂の文様で、中国では竹・松(松鞠:松ぼっくり)・蔓が吉祥の意味として使われていたようです
本来の笹蔓紋の花は6枚の花びらで構成されるのですが、この文様は5枚です
まるで梅の花のようですね
多分帯の図案を描く段階で、日本の松竹梅にアレンジされたものなのでしょうね
照りを抑えた金彩が、華やかながらも上品さを感じさせてくれます
お茶席や、準礼装としての小紋や色無地に合わせて、季節をお楽しみください
野口さんの染め出しのお品です
価格136.500円
(本体価格130.000円)
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Top▲ | by maruyo0236 | 2011-03-01 06:32 |
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