カテゴリ:染めの布 礼装用( 15 )
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真糊京友禅染め 絽付け下げ (野口安左衛門)
今回は、夏の付け下げをご紹介します

夏にお召しいただける生地には様々な種類があります
礼装用の生地で代表的なものは平絽で、その他には紋絽・紗・紋紗・粋紗・絽ちりめんなど多岐にわたり、それぞれ特徴があります
平絽の中にも、緯糸3本おきに絽目を通した3本絽、5本絽、7本絽、段炉(だんろ)、経絽(たてろ)などがあり、その透け感によってお召しいただける期間に若干の違いがあります
今回の付け下げには3本絽の駒絽生地が使われています
光沢が少ない代わりに摩擦に強いという特徴の強い撚りをかけた駒糸で織られていて、しっかりと張りのある生地に仕上がっています
3本絽は絽の中でも最も透け感のある生地ですので、6月月下旬~8下旬にお召しください


c0211492_1027125.jpg真糊京友禅染め 絽付け下げ

サンドベージュ地に夏らしい青々とした楓(かえで)と蔦(つた)を配し、千鳥が浮かぶように染められています
楓と蔦の緑色の色相を変え、丁寧なぼかし染めで彩色されています
千鳥模様の淵の濃い色にも変化をもたせてあります
後には白で流水が描かれていて、立体感のある構図に仕上がっていますね
いかにも夏らしい、季節感あふれる付け下げです
野口安左衛門さんの、真糊京友禅染めのお品です















きものサロンまるよ
916-0026 福井県鯖江市本町2丁目1-20
TEL 0778-51-0236 FAX 0778-51-8384


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Top▲ | by maruyo0236 | 2010-05-13 11:58 | 染めの布 礼装用
京友禅付け下げ(短冊草加紋・川勝)
今回は、春の付け下げの新作をご案内します

「訪問着と付け下げの違いは何?」というお客様からの質問をよくお受けしますので、今回少し説明をさせていただきます
そもそも付け下げは贅沢品が統制された戦時中に、訪問着を簡素化した略礼装として作られたものです
その頃の付け下げは、おくみ・上前・後身頃・胸・袖に独立した飛び模様が染められた簡素なものでした
現在の付け下げは、仕立て上げると脇・背縫い・おくみ付けなどの縫い目部分も模様が繋がるものが多く、訪問着と区別がつかない豪華なものも多く作られています

一般的な訪問着と付け下げの違いは以下の通りです

 〈訪問着〉
   全体に模様が付けてあり、その全てが繋がっていて豪華である
   表生地と同じ生地・同じ色の模様入りの八掛が付いている
   仮絵羽仕立てがされている

 〈付け下げ〉
   訪問着に比べて模様が少なめで、訪問着よりも控えめである
   八掛が付いていない
   丸巻きの反物の状態で販売されている

最近では模様の少ない軽めの訪問着もあり、一方では豪華な模様の重めの付け下げもありますので、お仕立て上がりの状態での区別がつかないかもしれませんね。
一般的には、付け下げは軽めの訪問着とお考えいただければよろしいかと思います
付け下げの魅力は、結婚披露宴・パーティー・入学式・卒業式、お茶のお席など広い範囲でお召しいただける点、同じ染め屋さんのものならば訪問着よりもお安くお求めいただける点、無地場が多いので帯が映える点などがあります
ご希望で、表地と同じような生地で模様を入れた八掛をお染することも可能です


c0211492_23572228.jpg京友禅付け下げ(短冊草加紋・川勝)

さや型模様が織り込まれた少し照りのある駒綸子の生地が使われています
地色は藤色がかった薄いグレー地で、繋がるように縦に配された短冊模様の中には四季の草花が染められています
短冊を取り巻くように染められたしだれ桜が裾に沿って繋がることによって、よりいっそう豪華な印象に仕上がっています
青金と呼ばれる赤みの少ない金箔加工も効果的に使われていて、訪問着に引けをとらない豪華な仕上がりです
琳派の染め物を得意とする川勝さんの、本格的な京友禅染めのお品です

















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きものサロンまるよ
916-0026 福井県鯖江市本町2丁目1-20
TEL 0778-51-0236 FAX 0778-51-8384
Top▲ | by maruyo0236 | 2010-05-10 23:59 | 染めの布 礼装用
定番の色無地のきもの(ストライプ)
今回は、まるよの定番の色無地をご紹介します

まるよでは、常時3~4種類の色無地をあつかっています
定番の基本は一越ちりめんの4丈物(変り無地八掛付き:本体価格98.000円)なのですが、最近は少し個性的な色無地をお求めになるお客様がふえてまいりました
しゃれ感のある表情の生地であったり、こだわりの色であったり、以前のようなおとなしく控えめなものではなく、色無地といえども個性を演出できるものに人気があります
色無地はすべてまるよ好みの色を別染めしています
お客様のお好みの色での別染めも承っていますので、お気軽にご相談ください


c0211492_2332552.jpg〈きもの〉
シャルムーズ色無地

以前にもご紹介しました、ストライプの地紋を織り込んだシンプルでモダンな印象の色無地です
ストライプは2.5mm幅で、照りのある部分とない部分で構成されています
色無地といえば通常は一つ紋を入れるのですが、紋を入れずにスタイリッシュなおしゃれ着としてもお召しいただけるお品です
モダンな帯を合わせた今回のコーディネートも、パーティーなどの少し華やかなお席向きのもの
濃い色目のものの方がストライプが引き立ち、より個性的にお召しいただけると思います
無地感覚のおしゃれ羽織やコートにもご利用いただけますね
価格136.500円(本体価格130.000円)


〈帯〉
すくい織り名古屋帯

銀糸を織り込んだ地に、大きな四角の模様が配されています
西陣の手機のすくい織りで、模様に沿ってボリュームのある欧風唐草が刺繍されています
よくご覧いただくと分かるのですが、実はお太鼓に『LOVE』の文字が織り込まれています
遊び心のあふれた、とてもキュートな帯ですね
季刊『きものサロン』でもお馴染みの、枡蔵順彦さんが主宰する『夢訪庵』のお品です




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c0211492_23342095.jpgお腹部分の模様です

〈帯締め〉
貝の口手組み紐

ブラウンと照りを抑えた金の糸を使い、最高級といわれる貝の口で組まれた帯締めです
色無地・小紋からセミフォーマルまで、幅広くお締めいただけます
価格29.400円(本体価格28.000円)







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きものサロンまるよ
916-0026 福井県鯖江市本町2丁目1-20
TEL 0778-51-0236 FAX 0778-51-8384
Top▲ | by maruyo0236 | 2009-12-13 00:27 | 染めの布 礼装用
本糊糸目京友禅の付け下げ
本糊糸目京友禅の付け下げをご紹介します

まるよでは、豪華な訪問着よりも少し控え目な付け下げが人気です
特に30歳台以上のお客様には、「礼装は品性を第一に、おしゃれ着は知性を演出して…」のまるよのモットーにそってお薦めしています
ご希望によって、表生地と同じ生地で同じ模様を染めた八掛をご用意することもできます
礼装をお召しになる場合は、周りの方々との調和を考慮して、奇をてらうことなく年代にふさわしい色柄をお選びいただき、その限られた条件の中で個性を演出していただけたらと思います


c0211492_11432219.jpg〈きもの〉
本糊糸目京友禅付け下げ

秋から冬にかけての草花を染めた付け下げ着尺です
地色は微かに桃色を含んだグレイッシュベージュ
生地は、しなやかで細い三眠蚕(さんみんさん)の13中の糸で織られた変り無地が使われています
葉の部分の緑色の微妙な使い分けなどを見ると、とても丁寧に作られているのが分かります
全体的な挿し色の強弱のバランスも良く考えられていて、模様に奥行きを出しています
野口安左衛門の本糊糸目京友禅染めです
価格399.000円(本体価格380.000円)




















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三眠蚕(さんみんさん)
普通蚕は卵から孵化して熟蚕になるまでに、4回の脱皮(四眠)経て糸を吐き繭を作ります
三眠蚕は三眠で繭を作らせるため蚕も繭も若くて小さく、採れる糸も四眠蚕の3分の2程度の細さになります
その結果として細い糸をたくさん使って生糸を作るので、糸の太さが均一で節が少なく、染め上がりの発色性の良さに定評があります
留袖や訪問着などの礼装用として、四眠蚕の3倍の価格で取引される高価な糸です


きものサロンまるよ
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TEL 0778-51-0236 FAX 0778-51-8384
Top▲ | by maruyo0236 | 2009-11-23 11:46 | 染めの布 礼装用
本糊糸目友禅染めの付け下げ ( 野口安左衛門 )
今回は、京友禅染めの話を少し・・・

一口に京友禅といっても、様々な種類があります
模様の輪郭部分に置く細い線状の防染糊を糸目糊というのですが、これに昔ながらの本糊(真糊)を使うものが本糊糸目友禅です
大きく分けると本糊を使うもの、揮発系のゴム糸目糊を使うもの、糸目糊を型で置いて手で色挿ししたものなどですが、糸目糊を置かずにたくさんの型で染めたものまで京友禅の表記がある場合もあり、一般の方には分かりづらいというのが現状です

中でも本格的な京友禅といえば、本糊糸目友禅ということになります
最近は扱いの容易なゴム糸目や型糊置きが主流をしめていますが、本糊糸目で作られているものも健在です
本糊を使う糊置き職人さんは、自分の好みでもち米の粉から糊を自作しています
硬目の糊を使い細くてシャープな線を好む方、太目のやわらかな線を好む方など、職人さんによってそれぞれ得意分野があります。
総合プロデューサー的な役割を果たす悉皆屋(しっかいや)さんが、作品の持ち味や生地の種類などを考慮して、それに見合った糊置き職人さんに仕事を出しています
本糊はゴム糸目の三分の一のスピードでゆっくりと置いてゆくのですが、硬めの糊を伸びのある生きた線に仕上げるのには、多くの経験と絵心が必要です
頻繁に美術館に足を運び、野草のスケッチを欠かさない職人さんも多いという話もうなずけますね


c0211492_12262951.jpg〈きもの〉
本糊糸目友禅染めの付け下げ

野口さん(野口安左衛門)の付け下げ着尺です
古典模様の定番の御所解(ごしょどき)模様が染められています
時代を超えてきた古典模様は安心感はあるのですが、没個性的になりがちです
しかし、さすが野口さんのものは魅力的ですね
普通なら使うであろう緋赤や朱赤などの派手色を控えて、濃い紫・芥子・深緑などの一定の挿し色の彩度を上げて派手さを調整しています
これならご年配の方でも、赤みを使わない華やかさを演出していただけます
また、帯合わせによっては若い世代の方にもシックにお召しいただけると思います
時代を超える布とはこういうものなのでしょうね


下の写真は、上前部分の拡大です
葉の葉脈部分を見ると、本糊糸目に太い細いが描き分けられているのが分かります
ゴム糸目が均一で無機質な線になるのに対して、変化をつけて立体感や奥行きを出せるのも本糊糸目の魅力です
本糊で置かれた疋田模様や墨線(カチン染め)など、江戸時代の手法もうまく再現されています
刺繍もきっちりと刺されていて、ものづくりに真摯に取り組む野口さんの姿勢が感じられる一枚です
〈価格40万円台中程〉




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きものサロンまるよ
916-0026 福井県鯖江市本町2丁目1-20
TEL 0778-51-0236 FAX 0778-51-8384
Top▲ | by maruyo0236 | 2009-10-17 12:39 | 染めの布 礼装用
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