カテゴリ:織りの布( 16 )
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たてふし紬(無地)


引き続き、無地の紬をご案内いたします

10月9日のブログでご紹介いたしました、たてふし紬の新色です
この紬の特徴は、経にふしのある紬糸を入れて織り上げられた白生地を、引き染めで後染めしていることです
通常無地の紬は先に糸を染めてから織られるのですが、このお品は白生地に織ってから後に染められているわけです
経糸は絹糸3~5本おきに紬糸が、緯糸は絹糸が織り込まれているようです
紬糸は機械紡績の生糸入り紬糸で、織機で織られています
糸作りや織りが比較的簡単ということで、お求め易い価格が魅力のお品です

生地風は絹糸が使われていることもあり、少しツヤのあるさらりとした感触です
打ち込みもしっかりしていますので、袷はもちろん単衣としてもお薦めしたい紬です
1反からお好みの色で誂えることができますので、お気軽にお問合わせください



c0211492_11465472.jpgたてふし紬(無地)

経糸で変化をつけた生地の表情とシックな色使いで、
どこかスタイリッシュな印象の紬たちです
絵絣の模様が織られた普通の紬よりも、お召しいただけるシーンが幅広いことが、無地の紬の魅力です
モダン感覚の帯から古典模様の帯まで、コーディネートを自由にお楽しみいただけたらと思います
素材感の異なった無地感覚の帯を合わせて、帯締め・帯揚げでおしゃれをしていただくのも素敵ですね
きもの入門用に、ぜひお薦めしたいお品です
価格92.400円(本体価格88.000円)





















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きものサロンまるよ
916-0026 福井県鯖江市本町2丁目1-20
TEL 0778-51-0236 FAX 0778-51-8384
Top▲ | by maruyo0236 | 2010-12-16 14:08 | 織りの布
余呉紬(草木染手織り紬・夢訪庵)
引き続き、無地の紬をご紹介いたします

今回は12月8日に続いて、帯の作家で『夢訪庵』を主宰されている枡蔵さんによる余呉紬のご紹介です

余呉紬のお話は11月8日に書き添えましたので、ご参照ください・・・『余呉紬』



c0211492_141123100.jpg余呉紬(あせん染手織り紬)

経緯ともに座繰糸(ざぐりいと)が使われている、諸紬(もろつむぎ)です。
経糸には太さの異なる2種類の糸が織り込まれて、平坦になりがちな表面に変化がつけられています
染めは、アカネ科の植物ガンビールから採取される阿仙(あせん)が使われています
赤茶色からこげ茶にかけて、微妙に色を違えて染められた糸が経緯に織り込まれていて、素無地とは一味違う質感が魅力です
ごくごくわずかに甘練り(錬りを完全にしない)の風合いです
着込むほどにしなやかに身に馴染んでゆくのも楽しみですね
価格273.000円(本体価格260.000円)

















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Top▲ | by maruyo0236 | 2010-12-15 14:36 | 織りの布
信州・下井紬


引き続き、無地の手織り紬をご紹介いたします

今回は、信州・飯田で手織り工房『下井つむぎ座』を構える下井伸彦さんのお品です

下井紬の大まかな説明は11月6日に書き添えましたので、ご参照ください・・・『下井紬』



c0211492_12471013.jpg信州・下井紬(花織り)

ススキの草木染と科学染料が使われているとの表示があります
100%草木染でなくとも草木染と表示してしまうことが多い業界で、正直な表示をされる下井さんの信頼の厚い人柄がこんな所にも表れています
色は、黄味のベージュ色です
一般的にはグレー系ベージュが多い紬の無地の中では、少し華やかな印象のおしゃれな新色です
ベージュに較べて、お顔映りもよろしいかと思います
全くの素無地ではなく糸の色や太さに変化を持たせてあり、素材感も充分ですね
また、23cmおきに花織りの模様が横段に織り込まれています
近くで見ないと分からないくらいの密やかなおしゃれです
価格294.000円(本体価格280.000円)














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Top▲ | by maruyo0236 | 2010-12-14 13:17 | 織りの布
本場久米島紬 (無地)


今回は、本場久米島紬の無地をご紹介いたします

本場久米島紬の大まかな説明は11月8日に書き添えましたので、ご参照ください・・・『本場久米島紬』

本場久米島紬は通常、経糸には紬糸ではなく普通の絹糸が、緯糸には紬糸が織り込まれています
ごくまれに経緯ともに紬糸のものが織られます
いわゆる本場久米島紬の諸紬(もろつむぎ)ですが、価格が通常の3倍になってしまいます
経糸に紬糸を仕込みそれを織り上げることが、いかに技術的に難しいことかをお分かりいただけるかと思います

諸紬の代表的な織物が本場結城紬です
本場結城紬には、経緯ともに真綿から手引きされた特別な紬糸が使われています
経糸の張力が限られるために、緯糸を打ち込む際に経糸を緩めて織ることができる地機(じばた)で織られています
一般的な諸紬と本場結城紬との違いは、紬糸と織り方の違いです
諸紬の経糸に使われる紬糸には、ほとんどの場合には生糸入り紬糸が使われています
ごく細いリード糸を経糸に絡ませて、高機でも織ることができるように張力を確保しているわけです
その生糸入り紬糸にも、様々な種類の糸があります
簡単なものでは、紬糸の周りをらせん状に生糸が取り巻き、緯糸を打ち込み易くしたもの
紬糸に僅かに撚りをかけて生糸を添わせてから撚りを戻した、織りあがりの素材感を重視したものなどです
また紬糸自体にも機械紡績の紬糸・座繰り糸・手引き糸など様々な種類の糸があり、織物の世界は奥が深いといわれるゆえんです
紬の質につては、価格も含めて一般の方にはとてもお分かりにくいものだと思います
吟味してお選びいただけたらと願っています



c0211492_6533794.jpg本場久米島紬(無地)

今回ご紹介のお品は、通常の久米島紬の組織で織られたものです
経糸に絹糸、緯糸に紬糸で織られています
京都・広田紬さんの誂えものになります
打ち込みや質感など、安心してお薦めできる質の高いお品です

榕樹・琉球椎の草木染めの糸が使われています
少しツヤを感じさせる、渋みの丁子茶です
中間色なので、季節を選ばずにお召しいただけると思います
価格262.500円(本体価格250.000円)



















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Top▲ | by maruyo0236 | 2010-12-11 07:37 | 織りの布
余呉紬(夢訪庵)?

今回から、まるよで人気の無地の紬をご紹介してまいります
無地の紬は、そのシンプルさゆえにお召しいただける範囲が広いことが最大の魅力です
街着としてはもちろんのこと、気軽なパーティーなど少しあらたまったお席にもお召しいただけます
きもの初心者の方には、是非一枚お持ちいただきたいアイテムです
もちろん上級者の方にも、究極のおしゃれアイテムとして根強い人気があります
産地や作り手によって、様々な種類のものが織られています
それぞれの紬が持っている素材感とこだわりの色で、個性をお楽しみいただけたらと思います


まずは余呉紬のご紹介です
余呉紬といっても、ご存知の方はほとんどいらっしゃらないと思います
この紬は、いつもお世話になっている帯の作家・枡蔵さんが作られている紬で、滋賀県北部の余呉地方で繰られた座繰り糸を使って織られていることから名付けられたものなので、一般的な認知がなされているものではありません
産地ブランドとして確立されているわけではなく、便宜的な呼び名とお考えくださいね
おそらく年産30反程度の手織り紬で、すべてが枡蔵さんのオリジナルとして織られています
余呉で丁寧に座繰りされた紬糸は、京都周山街道にある草木染の工房で染めが施されて、京都の手機で織られます
機械紡績の紬糸を自動織機で織った紬が多い中、100%座繰り糸が使われる貴重な諸紬(もろつむぎ)です



c0211492_9485898.jpg余呉紬(枡蔵順彦)

わずかに緑色を含んだベージュ色の、柳で染められた草木染の座繰り糸が使われています
その色は意識的に濃淡がつけられています
経糸には3.5匁目と5.5匁目の二種類の糸が使われていて、その濃淡と太さの違う糸の組み合わせによって、ごく僅かに分かる程度の縦縞が構成されています
素の無地よりも素材感のある、味わい深い布に仕上げられています
この経糸を張る作業は思った以上にたいへんな作業です
整経(せいけい)・綜絖通し(そうこうとおし)・筬通し(おさとおし)など緻密な作業の連続です
デザイン通りに指定された経糸をバランスよく張るのは、熟練と根気の必要な仕事です
経糸の準備ができて初めて、緯糸を打ち込む織りの作業に入ることができます
緯糸には3.5匁目の糸が織り込まれています


無地なので季節に関係なくお召しいただけます
帯や小物で個性的なおしゃれをお楽しみいただきたいと思います
ざっくりとした紬の名古屋帯や、刺繍や染めの名古屋帯などを合わせます
価格273.000円(本体価格260.000円)







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Top▲ | by maruyo0236 | 2010-12-08 18:49 | 織りの布
下井紬と真糊友禅名古屋帯(野口安左衛門)
今回は、下井紬と真糊友禅の名古屋帯をご紹介いたします

下井紬は、信州・飯田で手織り工房『下井つむぎ座』を構える下井伸彦さんによって織られている紬です
〈下井紬について〉
糸はすべて草木染めで染められていて、とても丁寧に織られた温か味のある紬で、全国に多くのファンがいらっしゃいます
おもな作品は無地や格子のきものと名古屋帯で、最近では花織のような地紋が織り込まれたものも作られています
草木染めのきものは一般的にシックな色合いのものが多いのですが、若い頃洋服のテキスタイルの仕事をされていたこともあり
明度の高い爽やかな色使いの無地のきものや名古屋帯なども作られています

下井さんは、染織作家・下井伸彦ではなく下井紬の制作者という立場でいたいとのお考えの持ち主で、安易な作家さんが多い昨今、その志は高く評価されるべきものだと思います
日本の伝統工芸は、芸術家ではなく、高い技術と見識をもった職人(工芸家)によって培われてきたものなのですから・・・
そんなお人柄の下井さんが織られる紬は、やはりこだわりに満ちた魅力あるものばかりです


c0211492_22343351.jpg〈きもの〉
下井紬

多くの色に染め分けられた糸によって、とても複雑な格子模様が構成されています
一見アトランダムに見えるのですが、経糸も緯糸も規則正しく織り込まれていて、全体の大きな模様を形作っています
経糸の正確な変化のつけ方や緯糸のグラデーションなどを見ると、緻密に計算された丁寧な仕事ぶりに圧倒されてしまうほどです
微妙に違う色相の糸の色の多さによって、やわらかな印象の格子模様に仕上がっています
世代を超えてお楽しみいただける紬ですね



〈帯〉
真糊京友禅染め名古屋帯(野口安左衛門)

ねず色地の太しぼちりめんに、伸びのある菊が染められています
背景には染め疋田で描かれた大輪の菊があり、大胆な模様構成ですね
これまでにご紹介してまいりました野口さんの染め帯に較べると少し軽めのボリュームですが、縦に伸びた菊はお太鼓に納まりきれず、色使いも含めてやはり野口さんらしい仕上がりです
紬や小紋・無地に合わせて、今の季節をお楽しみいただけたらと思います
価格189.000円(本体価格180.000円)


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Top▲ | by maruyo0236 | 2010-11-06 23:52 | 織りの布
たてふし紬・刺繍名古屋帯


今回は、無地感覚の紬とざっくりとしたおしゃれ名古屋帯のコーディネートのご紹介です

まるよでは、入門用のきものとしても、きもの上級者の方にも、無地の紬が人気です
ひとくちに無地の紬といっても、その種類は多種多様です
地機(じばた)の本場結城紬から、高機(たかばた)の本場結城紬、草木染めの本場久米島紬、十日町紬や石下紬など、糸や染めや織りの違いによって価格も大きく違ってまいります
今回は、経糸にふしのある紬糸を織り込んだ白生地を、グレイッシュベージュを引き染めで染めた無地の紬です
通常は、経てに絹糸をかけて緯糸に紬糸を織り込んだものが多いのですが、これはその逆の組織で織り上げられています
生地自体は比較的簡単に織ることができるので、お求め安い価格に仕上がっています
先に糸を染めて織る普通の紬ではなく白生地を後染めするので、1反から好みの色を誂えることができることもこのお品の魅力です
入門用の1枚として、まるよ好みの色を増やしてゆきたいと思っています


c0211492_1419026.jpg〈きもの〉
たてふし無地紬

色と素材感だけでおしゃれを楽しみたい無地の紬です
ナチュラルカラーのグレイッシュベージュですから帯の色合わせも万能で、洋装のスーツ感覚でスタイリッシュなコーディネートを楽しんだり、お好みの帯を主役にして個性を楽しんだり、使い回しのきくとても重宝される一枚です
無地なので季節を選ばないことも、このきものの魅力ですね
しっかりとした張りのある地風で、袷にも単衣にもお仕立ていただけます
ぜひワードローブに加えていただきたいお品です
価格92.400円(本体価格88.000円)


〈帯〉
刺繍の手織り名古屋帯

おなじみの「夢訪庵」さんの手織りの名古屋帯です
四国伊予地方で手引きされた紬糸が使われています
地には錆びた臙脂色を中心に、太さの違う7~8色の糸が経緯にランダムに織り込まれています
色々な色や太さの異なる糸を用意し経緯に織り込むことで、無地では味わえない素材感が引き立ちます
そんなこだわりが、「夢訪庵」さん人気の秘密です
お太鼓と腹には、和紙の糸を使った欧風刺繍が施されています
季節感のない、モダンでかわいい印象の名古屋帯です
価格189.000円(本体価格180.000円)





c0211492_14192518.jpg〈帯締め〉

定番の「ゆるぎ」の紐です
常時50色をご用意しています
価格11.550円(本体価格11.000円)














c0211492_14194554.jpg意識して経糸を目立たせた意匠がお分かりいただけるでしょうか




















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Top▲ | by maruyo0236 | 2010-09-18 14:57 | 織りの布
本場久米島紬(まるよオリジナル1)


今回は、本場久米島紬のご紹介です

この久米島紬は、私がデザインして京都の紬専門問屋・広田紬さんを通じて作っていただいた、まるよオリジナルのお品です
デザインと色を決めてから1年2ヶ月、ようやく出来上がってまいりました
制作は、安田英子さんです
ご主人の故郷・久米島に移り住んで、25年間久米島紬を作り続けてこられた方です
安田さんの久米島紬は、デザイン、天然染料の採取と糸染め、織り、という作業を一人でこなして作られます
縞・格子の反物を1反織る作業だけで半月を要しますが、その準備として、機に糸をかけるまでに長い時間と手間がかかっています
久米島紬に使われる主な天然染料は、ヤマモモや椎の樹皮、グール(サルトリイバラ)の根、ユウナ(オオハマボウ)の木の消し炭、テチカ(車輪梅)・クルボ・クルサの樹木などで、多彩を極めます
今回のお品は、琉球椎と藍で染められたものです

広田紬さんが誂える久米島紬は、糸質と打ち込みの良さで定評があります
精錬(絹糸に含まれるセリシンや不純物を取り除き、光沢のあるしなやかな糸にする作業)の技術が未発達だった時代に、織り上がった紬を柔らかくするために行なってきた砧打ち(きぬたうち)という作業をしないということも、大きな理由のひとつです
その結果、他の久米島紬とは一線を画して、しなやかでいてとても丈夫な紬に仕上がっています

本場久米島紬の大まかな説明は11月8日に書き添えましたので、ご参照ください・・・『本場久米島紬』
なお、現在の生産は年産1200反ほどになってしまったようです

まるよでは、お客様とご相談しながら図案を起こして、時間をかけてお客様完全オリジナルの久米島紬をお作りすることもあります・・・過去に数点ですが・・・
重要無形文化財の織物の誂えになりますので、天然染料のために使う色の制約があるのですが、豊富な織り生地見本を参考にして、原寸大の図案を何度も書き換えたり、縦糸と緯糸の重なりで色を予測するなど、染め物の誂えとはまた違ったもの作りの楽しみがあります


c0211492_23522137.jpg本場久米島紬(まるよオリジナル1)

琉球椎で染められたグレイッシュベージュの地に、藍で空色に染めた格子が織り込まれています
格子は、はっきり目立ちすぎるのを避けて、数種類の太さの縞で構成いたしました
遠目にグラデーションのように映ります
主張の強い絵絣模様のものとは違い、帯次第でシックにもモダンにも装うことができます
久米島紬らしくない色とデザインが、この布の魅了であり強みです
中間色に仕上げましたので、季節を選ばずにお召しいただけると思います
控えめでいて使いまわしのきく、重宝していただける上質の一枚です
価格273.000円(本体価格260.000円)

















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Top▲ | by maruyo0236 | 2010-08-29 00:19 | 織りの布
余呉手織紬
今回は、余呉湖畔で手引きされた糸で織られた手織紬をご紹介します

琵琶湖畔はその豊富な水資源を背景に、古くから絹・木綿・上布(麻)の産地として栄えました
長浜の浜縮緬、近江上布、秦荘紬、出羽木綿などが有名ですが、湖畔には小さな産地が点在しています
紺九さんや紺喜さんなどの紺屋(藍染屋)も健在で、京都の染織文化をささえています
今回の紬は、琵琶湖の北端の余呉湖畔で手引きされた紬糸を、経緯(たてよこ)に織り込んだ諸紬(もろつむぎ)です

通常の紬の経糸は、紬糸ではなく艶のある絹糸が使われています
安定した張力と織り易さを確保するためで、琉球紬・久米島紬・置賜紬などもそれにあたります
経糸に紬糸が使われているといわれる場合でも、絹糸と紬糸の割合が3本に1本や、5本に1本という場合が多いようです
使われる紬糸も、真綿手引き糸から機械紡績の紬糸まで様々な種類があります
経緯全てに手引きの紬糸を使っている今回の諸紬は、本場結城紬に近い紬ということができます

本場結城紬と諸紬との違いは、糸の違いとそれによる織り方の違いなのですが、文が長くなるので次の機会にお話しますね


c0211492_3401170.jpg〈きもの〉
余呉手織紬

染めは秋の柳の枝で染めた100%の草木染で、全体的にはかすかに浅緑がかったベージュです
京都の手機で丁寧に織られています
まったくの無地になるのを嫌い、糸の太さや色の違いを計算して経糸が通されています
緯糸も一本おきに種類の違う紬糸が打ち込まれていて、通常の無地の紬とは違った素材感があります
少しだけ甘練り(精錬をひかえてある)で、わずかに張りのある布に仕上がっています
合わせる帯次第で、スタイリッシュにお召しいただける嬉しい紬です
袷・単衣どちらにもお仕立可能です



3枚目の画像で、経糸が全て紬糸であることがお分かりいただけるでしょうか


〈帯〉
疋田絞りと刺繍の名古屋帯・・・次回ご案内いたします




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Top▲ | by maruyo0236 | 2009-11-19 03:51 | 織りの布
与那国蚕の手織り紬(無地)

絹糸を吐く蚕には、大きく分けると人工的に養蚕されている家蚕と、野生の蚕である野蚕(やさん)があります
家蚕は良質の糸を量産するために品種改良が重ねられて、現在の絹製品のほとんどは家蚕の糸で作られています
一方、野蚕糸は天然素材であるために、上質で均一な品質の蚕を確保することが難しく、生産は極端に少ないのが現状です
野蚕の特徴は、糸の断面に100個以上の孔質と呼ばれる穴が空いていることです
糸の中にたくさんの管が通っているわけですが、そのせいで、軽くて暖かいという特性があります

野蚕には日本の天蚕をはじめ、中国のサクサン、インドのタサールサンなど多くの品種があります
今回は数ある野蚕のなかでもたいへん珍しい、与那国蚕(ヨナグニサン)の糸で織られた手織り紬をご紹介します

与那国蚕(学名アタカス・Attacus Atlas)の生息地域はインドネシアを中心とした東南アジアです
日本では与那国島と西表島に生息しています
今回の紬は、インドネシアで採取された繭を真綿にして手で紡いだ糸が使われています
近年まで与那国蚕から糸を紡ぐのは不可能とされてきましたが、ジョグジャカルタ王室の要請で世界野蚕学会会長の赤井弘先生や、〈財)大日本蚕糸会・蚕糸科学研究所の西城正子先生などが指導により、その真綿から手紡ぎ糸ができるようになりました
現在ではまだ生産量は少なく、和装関係者でも見たことがない方の方が多いのではないかと思います


c0211492_1863221.jpg〈きもの〉
与那国蚕糸と余呉紬糸の手織り紬

与那国蚕の手紡ぎ糸と、滋賀県・余呉湖畔で手引きされた紬糸を使い、京都で手織りされた紬です
写真の茶褐色の糸が与那国蚕糸で、生成りの糸が余呉紬糸です
染めをまったくほどこしていない、野趣あふれる自然のままの色がこの紬の魅力です
経(たて)にはランダムに、緯(よこ)には一本おきに2種類の紬糸が織り込まれていて、無地といいながらも変化に富んだ表情に仕上がっています
経緯ともに手紡ぎ糸で織られている貴重な諸紬(もろつむぎ)です
価格399.000円(本体価格380.000円)


















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与那国蚕の製糸の歴史はまだ浅く、インドネシアの女性の雇用創出と子供たちの就学率向上、植樹による環境保全、伝統工芸の育成を目的として1994年から始まりました
インドネシア共和国ジョグジャカルタ王室の指導と保護のもとで、2006年にはロイヤルシルク財団が作られて事業の充実が図られています
財団では、同時に同じく野蚕のクリキュラ(黄金繭)の製糸も行われています
クリキュラは金色に光る繭で、繭をシート状にしたものを貼り付けた製品は見かけるのですが、真綿から手紡ぎした糸はとても貴重な糸です
クリキュラの手紡ぎ糸を使った帯は、まるよでもとても人気のアイテムです
こちらは現在は在庫がありませんので、次回入荷したらご紹介したいと思います


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Top▲ | by maruyo0236 | 2009-11-10 18:31 | 織りの布
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