カテゴリ:お手入れ お直し( 3 )
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八掛のおしゃれ(刺繍)


今回は、色無地のきもの用の八掛のおしゃれをご提案いたします

最近の染め上がりの色無地は、地紋のない一越縮緬(実際は縮みを解消した変わり無地という生地ですが)の場合は四丈物(16m)の白生地が使われていて、八掛は表地と同じ生地で同色に染め上がっているものが一般的です
一方で、太しぼ縮緬などの厚めの生地や地紋のある紋意匠ちりめんの場合は、別生地で八掛をご用意することになります
太しぼ縮緬には、同じ組織で織られた少し細かな縮緬を同色に染めます
紋意匠ちりめんには、精華ちりめんやチェニーなどの生地で色を合わせることになります

今回は、太しぼ縮緬(六越し縮緬・鬼しぼ縮緬ともいいます)の色無地に、小浜縮緬(こはまちりめん)の八掛を同色で染めて、京刺繍で模様を入れていただきました
お茶のお席などでお座りになられた時に、小さな模様がちらりと見え隠れするという、さりげないおしゃれのテクニックです
まるよでは、刺繍・摺り小紋・素描・友禅染めなど様々な技法で、八掛にお客様のお好みの模様をお入れすることができます
前もってお見積もりをお出しいたしますので、どうぞお気軽にお問合わせください


c0211492_15313153.jpg生地は太しぼ縮緬で、野口さんに引き染めで誂えたお品です
八掛は表地よりも若干明るめに染め、その地色に合わせて伝統色の組合せで鱗模様(うろこもよう)を刺繍いたしました
刺繍は摩擦に強い菅縫い(すがぬい)で、緻密に仕上げました
鱗模様は、蛇の鱗を三角形の連続で表現した古典文様で、厄除けの意味があるといわれています
今回の刺繍の価格は13.650円でした。






















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きものサロンまるよ
916-0026 福井県鯖江市本町2丁目1-20
TEL 0778-51-0236 FAX 0778-51-8384
Top▲ | by maruyo0236 | 2010-09-20 08:18 | お手入れ お直し
名古屋帯の開き仕立て


お問合わせをいただきましたので、名古屋帯の開き仕立てについてお答えします

最近、背丈のある方やふくよかな体型の方に名古屋帯をお求めいただいた場合、開き仕立てをお薦めしています
前幅が狭いと体型が強調されてしまうことがあるからで、前幅を少し広めに着付けるだけで、落ち着いた印象の着こなしができるからです
とてもご好評をいただいていて、お手持ちの名古屋帯をすべて開き仕立てにされたお客様もいらっしゃるほどです

通常名古屋帯は、手先を半幅に折って仕立て上げます
半幅といっても、最近では4寸1分幅が多いようですが・・・
一方、開き仕立ての場合は、手先もお太鼓の幅のままで仕立てます
お締めになる時に、袋帯のように手先をお好みの幅に折って着付けることができます

九寸幅に織られた名古屋帯の場合は、両耳を縫い代として中に織り込んで芯を入れて、8寸2分幅に仕立てます
このとき、お太鼓の裏にはたれ先からの返しで裏生地があるのですが、手先の裏に当てる生地はないので、通常必要でない裏生地を別布で用意する必要があります
呉服屋さんによっては帯芯が見える形で仕立てるお店も多いようですが、やはり貧相な感じになりますので、まるよでは表地の色に合わせて裏生地(地厚の綿織物または絹の帯裏地)をご用意しています
薄色地の帯には白の裏生地を使いますが、濃色地の帯には地色の共薄色のものを使います
仕立て上がりを裏から見ると、写真のように額縁仕立てになります
仕立て屋さんにとっては、袋帯より手のかかる仕事です
加工代 開き仕立て代12.600円(帯芯を含む) 裏生地5.250円~6.300円

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Top▲ | by maruyo0236 | 2010-08-19 07:45 | お手入れ お直し
地色の染め替え (京友禅訪問着)


お手入れ・リメイクのこと

「きものサロンまるよ」はお客様の身近にあって、お客様のきものに関する様々なお困り事を
専門家の立場で解決してさしあげられる呉服店でありたいと願っています

寸法直しやお仕立て替え、しみ抜きやクリーニング
訪問着・色留袖・色無地などの地色の染め替え
帯締め・帯揚げ・重ね衿などのコーディネートなど
きものでお困りの事ならどんなことでも、お気軽にご相談ください

とくに最近は、古くなり汚れが目立つきものや派手になってしまったきもののリメイクや
お母様やご友人から譲り受けられたきものの寸法直しなどのご相談をお受けすることが多くなりました
じつは今日も、2組のお客様にリメイクのご相談をいただきました
お母様から譲り受けられた黒留袖のお手入れと、比翼付け・寸法直しのご相談と
お嬢様にご自身の振袖を着せたいとおっしゃるお母様の、リメイクとコーディネートのご相談でした
「思っていたよりお安く上がりそうね」と喜んでいただきました
お品をご持参いただければ、1点ごとにかかる経費と期間をお見積もりいたします
どうぞお気軽にご相談ください

(世界文化社の季刊「きものサロン」2010年春夏号にも、「母譲りのきもの・箪笥の中身が蘇るおしゃれ技100」という特集が組まれました
その中で「きものサロンまるよ」も、編集部太鼓判・お手入れお直し全国呉服店・悉皆店としてご紹介いただきました)

前置きが長くなってしまいました
このブログでも、実際のお直しがどのようにできるのかを
お客様のご了解をいただき、ビフォア・アフターの画像をご覧いただきながら
少しずつご紹介してまいりたいと思います


今回は、京友禅染め訪問着の地色の染め替えです

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左の画像がお直し前、右がお直し後です
相当お召しになり、グレーの地色が退色してしまった訪問着の地色を、模様をそのまま残す形でこげ茶色に染め替えました

一連の加工を説明いたします・・・
きものに汚れがあると均一な染めが難しいので、最初にきものを解いて洗い張りし、汚れを落とします
模様の通りに緻密にカットした「えんぶた」(マスキングシールのようなもの)を、模様に合わせて張りつけます
上から地色を染めて、色を定着させるために蒸し、洗いで余分な染料を落とします
長い間に黄変(おうへん)してしまった白い橘の花を、上からもう一度白い染料(胡粉)で彩色し、薄グレーのカチン染めで模様を整えます
その後、地色と模様との境界線と、友禅の糸目糊の部分に細い線で新たに金彩をほどこします(印金加工)
このきものの場合は、濃い地色によってきつい印象になることを防ぐために、金の切り箔を散らしたように金彩を加えました
この画像は上前部分だけのもので、もちろんきもの全体に同じように加工をほどこしています
八掛も同じ色に染め替えました

お客様には、新品のように蘇ったとたいへん喜んでいただきました

かかった費用は、解き・洗い張り(表地、八掛、胴裏)・地色の染め替え・八掛の染め替え・胡粉加工(白の彩色)・印金加工(糸目金彩)・金彩加工(切り箔)の合計で約8万円でした(お仕立て代は別途)




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Top▲ | by maruyo0236 | 2010-07-05 00:09 | お手入れ お直し
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