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本糊糸目京友禅の付け下げ
本糊糸目京友禅の付け下げをご紹介します

まるよでは、豪華な訪問着よりも少し控え目な付け下げが人気です
特に30歳台以上のお客様には、「礼装は品性を第一に、おしゃれ着は知性を演出して…」のまるよのモットーにそってお薦めしています
ご希望によって、表生地と同じ生地で同じ模様を染めた八掛をご用意することもできます
礼装をお召しになる場合は、周りの方々との調和を考慮して、奇をてらうことなく年代にふさわしい色柄をお選びいただき、その限られた条件の中で個性を演出していただけたらと思います


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本糊糸目京友禅付け下げ

秋から冬にかけての草花を染めた付け下げ着尺です
地色は微かに桃色を含んだグレイッシュベージュ
生地は、しなやかで細い三眠蚕(さんみんさん)の13中の糸で織られた変り無地が使われています
葉の部分の緑色の微妙な使い分けなどを見ると、とても丁寧に作られているのが分かります
全体的な挿し色の強弱のバランスも良く考えられていて、模様に奥行きを出しています
野口安左衛門の本糊糸目京友禅染めです
価格399.000円(本体価格380.000円)




















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三眠蚕(さんみんさん)
普通蚕は卵から孵化して熟蚕になるまでに、4回の脱皮(四眠)経て糸を吐き繭を作ります
三眠蚕は三眠で繭を作らせるため蚕も繭も若くて小さく、採れる糸も四眠蚕の3分の2程度の細さになります
その結果として細い糸をたくさん使って生糸を作るので、糸の太さが均一で節が少なく、染め上がりの発色性の良さに定評があります
留袖や訪問着などの礼装用として、四眠蚕の3倍の価格で取引される高価な糸です


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TEL 0778-51-0236 FAX 0778-51-8384
Top▲ | by maruyo0236 | 2009-11-23 11:46 | 染めの布 礼装用
疋田絞りと刺繍の名古屋帯
前回余呉の手織紬に合わせた名古屋帯をご紹介します


c0211492_11383293.jpg〈帯〉
疋田絞りと刺繍の名古屋帯

厚手の紋綸子に疋田絞りをほどこし、四季の花を刺繍で散らしたおしゃれ名古屋帯です
粒のそろった絞りと緻密な刺繍で、とても豪華な印象の帯です
色無地・小紋・紬・お召しなどに合わせます
三枚目の写真は腹部分の柄付けです
価格189.000円(本体価格180.000円)

















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Top▲ | by maruyo0236 | 2009-11-23 11:41 |
余呉手織紬
今回は、余呉湖畔で手引きされた糸で織られた手織紬をご紹介します

琵琶湖畔はその豊富な水資源を背景に、古くから絹・木綿・上布(麻)の産地として栄えました
長浜の浜縮緬、近江上布、秦荘紬、出羽木綿などが有名ですが、湖畔には小さな産地が点在しています
紺九さんや紺喜さんなどの紺屋(藍染屋)も健在で、京都の染織文化をささえています
今回の紬は、琵琶湖の北端の余呉湖畔で手引きされた紬糸を、経緯(たてよこ)に織り込んだ諸紬(もろつむぎ)です

通常の紬の経糸は、紬糸ではなく艶のある絹糸が使われています
安定した張力と織り易さを確保するためで、琉球紬・久米島紬・置賜紬などもそれにあたります
経糸に紬糸が使われているといわれる場合でも、絹糸と紬糸の割合が3本に1本や、5本に1本という場合が多いようです
使われる紬糸も、真綿手引き糸から機械紡績の紬糸まで様々な種類があります
経緯全てに手引きの紬糸を使っている今回の諸紬は、本場結城紬に近い紬ということができます

本場結城紬と諸紬との違いは、糸の違いとそれによる織り方の違いなのですが、文が長くなるので次の機会にお話しますね


c0211492_3401170.jpg〈きもの〉
余呉手織紬

染めは秋の柳の枝で染めた100%の草木染で、全体的にはかすかに浅緑がかったベージュです
京都の手機で丁寧に織られています
まったくの無地になるのを嫌い、糸の太さや色の違いを計算して経糸が通されています
緯糸も一本おきに種類の違う紬糸が打ち込まれていて、通常の無地の紬とは違った素材感があります
少しだけ甘練り(精錬をひかえてある)で、わずかに張りのある布に仕上がっています
合わせる帯次第で、スタイリッシュにお召しいただける嬉しい紬です
袷・単衣どちらにもお仕立可能です



3枚目の画像で、経糸が全て紬糸であることがお分かりいただけるでしょうか


〈帯〉
疋田絞りと刺繍の名古屋帯・・・次回ご案内いたします




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Top▲ | by maruyo0236 | 2009-11-19 03:51 | 織りの布
唐草模様の小紋
引き続き、一越縮緬(ひとこしちりめん)の小紋をご紹介します

一口に縮緬といっても、今回の一越縮緬のほかに、三越縮緬、鬼しぼ縮緬(四~六越)など様々な種類があります
また、白生地を織る各メーカーによってそれぞれ特徴のある縮緬が織られていて、その中から染め問屋や悉皆屋さんが作りたい物に最適な生地を選ぶわけです
鬼しぼ縮緬のようにシボの太くて大きいものほど、趣味性が高いものに使われる傾向にあります


c0211492_0492374.jpg〈きもの〉
唐草模様の小紋

艶のある一越縮緬に、二色の色使いで唐草風の模様が染められています
模様は江戸小紋のように、点の連続で構成されています
最初にベージュピンクを引き染めし、型で模様を糊置きし、その上から薄いグレーを再び引き染めしたものです
一色ものとは違い手の込んだ型染めの技法で、目引き(めびき)と呼ばれます
二回の引き染めで地色が染められているわけで、思い通りの色に仕上げるには、染めの職人の経験とセンスが必要です

二色の明度に差が少ないのと生地の艶のせいで、遠目には模様が目立たないのですが、光の陰影によって模様がはっきりと見えてきます
これが昔ながらの一越縮緬の魅力です
地色は控えめながらも女性らしさを秘めた、ピンクを潜ませたグレイッシュベージュに仕上がっています
お茶席などで活躍してくれそうですね
価格220.500円(本体価格210.000円)





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Top▲ | by maruyo0236 | 2009-11-18 01:01 | 染めの布 おしゃれ用
万寿菊の小紋
今回は、小紋をご紹介します

小紋には昔から一越縮緬(ひとこしちりめん)の生地が多く使われてきました
アンティークの古布にも、細かなシボ立ちのものをよく見かけます
しかし最近一越縮緬と呼ばれているものは、縮緬の欠点である縮みを解消した「変わり無地」と呼ばれる生地がほとんどで、縮緬独特の風合いであるシボが目立たなくなってしまいました
シボの魅力も捨てがたいということで、数は少ないのですが小浜縮緬(こはまちりめん)や昔縮緬(むかしちりめん)の名称で、昔ながらの一越縮緬も使われています
今回から2回にわたって、そのような一越縮緬を使った小紋をご紹介します
写真で、さらりとした質感と照りの具合がお分かりいただけると良いのですが…


c0211492_0265526.jpg〈きもの〉
万寿菊の小紋

ベージュピンク地に、白上げで万寿菊が染められています
白生地に菊の線模様を型で糊置きし、地色が引き染めで染められています
菊の花も葉もみごとに図案化されていて、まるで手描きローケツ染めのような繊細な仕上がりですね
生地はとてもしっかりと張りのある、昔ながらの一越縮緬です
上質の糸が使われているので光沢があり、光の当たる部分と陰になる部分のコントラストがとてもきれいです
価格220.500円(本体価格210.000円)














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Top▲ | by maruyo0236 | 2009-11-16 00:09 | 染めの布 おしゃれ用
与那国蚕の手織り紬(無地)

絹糸を吐く蚕には、大きく分けると人工的に養蚕されている家蚕と、野生の蚕である野蚕(やさん)があります
家蚕は良質の糸を量産するために品種改良が重ねられて、現在の絹製品のほとんどは家蚕の糸で作られています
一方、野蚕糸は天然素材であるために、上質で均一な品質の蚕を確保することが難しく、生産は極端に少ないのが現状です
野蚕の特徴は、糸の断面に100個以上の孔質と呼ばれる穴が空いていることです
糸の中にたくさんの管が通っているわけですが、そのせいで、軽くて暖かいという特性があります

野蚕には日本の天蚕をはじめ、中国のサクサン、インドのタサールサンなど多くの品種があります
今回は数ある野蚕のなかでもたいへん珍しい、与那国蚕(ヨナグニサン)の糸で織られた手織り紬をご紹介します

与那国蚕(学名アタカス・Attacus Atlas)の生息地域はインドネシアを中心とした東南アジアです
日本では与那国島と西表島に生息しています
今回の紬は、インドネシアで採取された繭を真綿にして手で紡いだ糸が使われています
近年まで与那国蚕から糸を紡ぐのは不可能とされてきましたが、ジョグジャカルタ王室の要請で世界野蚕学会会長の赤井弘先生や、〈財)大日本蚕糸会・蚕糸科学研究所の西城正子先生などが指導により、その真綿から手紡ぎ糸ができるようになりました
現在ではまだ生産量は少なく、和装関係者でも見たことがない方の方が多いのではないかと思います


c0211492_1863221.jpg〈きもの〉
与那国蚕糸と余呉紬糸の手織り紬

与那国蚕の手紡ぎ糸と、滋賀県・余呉湖畔で手引きされた紬糸を使い、京都で手織りされた紬です
写真の茶褐色の糸が与那国蚕糸で、生成りの糸が余呉紬糸です
染めをまったくほどこしていない、野趣あふれる自然のままの色がこの紬の魅力です
経(たて)にはランダムに、緯(よこ)には一本おきに2種類の紬糸が織り込まれていて、無地といいながらも変化に富んだ表情に仕上がっています
経緯ともに手紡ぎ糸で織られている貴重な諸紬(もろつむぎ)です
価格399.000円(本体価格380.000円)


















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与那国蚕の製糸の歴史はまだ浅く、インドネシアの女性の雇用創出と子供たちの就学率向上、植樹による環境保全、伝統工芸の育成を目的として1994年から始まりました
インドネシア共和国ジョグジャカルタ王室の指導と保護のもとで、2006年にはロイヤルシルク財団が作られて事業の充実が図られています
財団では、同時に同じく野蚕のクリキュラ(黄金繭)の製糸も行われています
クリキュラは金色に光る繭で、繭をシート状にしたものを貼り付けた製品は見かけるのですが、真綿から手紡ぎした糸はとても貴重な糸です
クリキュラの手紡ぎ糸を使った帯は、まるよでもとても人気のアイテムです
こちらは現在は在庫がありませんので、次回入荷したらご紹介したいと思います


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Top▲ | by maruyo0236 | 2009-11-10 18:31 | 織りの布
本場久米島紬
今回は、本場久米島紬をご紹介します

久米島は沖縄本島の西約90kmに位置する、人口約1万人の沖縄県で四番目に大きな島です
15世紀頃には中国から養蚕や紬織りの技術が伝えられ、琉球王府が工芸に力を入れたことによって17~18世紀にかけて花開いたといわれています
久米島紬織りの技能の伝統は、その後も脈々と伝えられ、現在に受け継がれています。
1977年には「久米島紬」の技術が沖縄県指定無形文化財(保持団体)に指定され、2004年には国指定無形文化財(保持団体)に指定されました
指定の要件は
   1.糸は、紬糸又は引き糸を使用すること
   2.天然染料を使用すること
   3.絣糸は手くくりであること
   4.手織りであること
現在の生産高は、年産約1500反です


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本場久米島紬

久米島に自生するテカチ(シヤリンバイ)で染めた糸を
鉄分を多く含んだ泥で媒染した色が地のこげ茶です
ヤマモモとクルボー(ナカハラクロキ)で染めた黄色の糸で、格子が織り込まれています
久米島紬らしい南国の絵絣模様はありませんが、そのシンプルさが魅力的なお品です
まるよでは、主力産地ブランドとして本場久米島紬をお薦めしているのですが、すべて草木染で手織りであること、国の重要無形文化財に指定されていて生産管理がしっかりしていること、さらに比較的お求め易い価格であるということが、その理由です
日本の紬のルーツといわれる久米島紬の素朴な味わいを、ぜひお楽しみいただければと思います
価格273.000円(本体価格260.000円)










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Top▲ | by maruyo0236 | 2009-11-08 23:23 | 織りの布
すくい織りの名古屋帯(夢訪庵・枡蔵順彦)
明日から二日間、京都に出かけます
今回は主に来春の品揃えのための上洛です
現在まるよにお付き合いいただいている問屋さんは、京都だけでも約35軒
ほとんどが、染物・織物・帯・小物などそれぞれの専門分野だけを扱う問屋さんです
地方の小さな呉服屋としては多すぎると思うのですが、それぞれの問屋さんにも得手不得手があるので、
うろうろしている間に徐々に多くなってしまいました
明日から二日間で、13~14軒を目安に歩きまわることになります
まるよ好みの布たちに出会えることを楽しみに、ブログを書いています

今回は、すくい織りの名古屋帯をご紹介します


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すくい織り名古屋帯

東欧の唐草紋がすくい織りの技法で織り込まれています
もちろん西陣の手織りです
模様は4色の金糸で構成されています
地色の白糸を合わせると、5色の緯糸(ぬき:横糸のこと)を同時に織り進めながら複雑な模様が形作られています
細い曲線や細かな模様をきれいに織り込んだり、織り上がりを歪みのない一枚の平らな布に仕上げるには、永年の経験と高い技術が必要とされます
手織り綴れ(つづれ)と同じく裏に緯糸の渡りがないので、薄手にすっきりと仕立て上がり、とても締め易い帯です
白地に金糸だけの帯はきものとの相性も幅広く、様々なシーンで活躍してくれそうです
上品で、清々しい印象の一本です
小紋や色無地に合わせます
価格294.000円(本体価格280.000円)

二枚目の画像は、模様部分の拡大です
細かな模様がすくい織りできれいに織り込まれているのが分かります

三枚目は、腹部分の模様です
手先を二つ折りにしない「開き仕立て」にすると、前の幅を広めに調整してお締めいただけます



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Top▲ | by maruyo0236 | 2009-11-04 01:26 |
本糊京友禅染め名古屋帯 ( 野口安左衛門 )
前回に続いて染め名古屋帯をご紹介します

「染め帯はどんな着物に合わせたらいいの?」というご質問をよくいただきます
染め加工をほどこした帯は、そのほとんどが名古屋帯ですから、礼装のきものに合わせるのは役不足ですね
やはり、小紋・色無地・紬・お召しといった、おしゃれ着に合わせることになります
とくに昔から「織りのきものに染めの帯、染めのきものに織りの帯」といわれるように、おしゃれ上級者の方は紬に合わせて季節の染め帯をお楽しみになられています

染めの方法も、直接の手描き・絞り染め・ローケツ染め・型染め・友禅染めなど多岐にわたっていますので、お召しになる方の個性を存分に出すことができるアイテムですね
また、きものでは躊躇してしまう季節限定の模様も、帯でなら比較的お気軽にお楽しみいただけるのではないでしょうか


c0211492_2359260.jpg〈帯〉
本糊京友禅染め名古屋帯

京都・野口さんの本糊糸目京友禅です
濃い茄子紺色の太しぼちりめん地に、大柄の菊が染められています
野口さんには珍しく菊の花だけを大胆に図案化して、白で際立たせています
葉の部分は実写に近いデザインで、花の大きさに対して小さくあしらわれています
この色のバランスと模様の大小のコントラストが、帯に立体感と奥行きを感じさせてくれるのです
模様の丈も長く、染め帯とは思えない存在感があります
控えめな色使いであるにもかかわらず、華やかさのある秀作です
小紋・無地・紬に合わせます
お茶のお席なら、無地感覚の付け下げにも合わせていただけるかと思います


二枚目の画像は模様部分の拡大です
しぼの高い太しぼちりめんに本糊糸目を置くには、熟練の技術が必要です
特に細い糸目を置くには硬い糊を使わなければならず、力を入れた指先でゆっくりと、しかも生き生きした線を描くことが必要となります

三枚目の画像は、野口さんではなく桑垣さんという染め問屋の付け下げの模様部分の拡大です
本糊糸目の美しさを最大限に引き出した例として掲載しました
太い細いを描き分けた伸びのある糸目が、惚れ惚れするほどきれいです
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