本場結城紬
きもの好きな方の憧れの紬、本場結城紬をご紹介します

本場結城紬の特徴は、真綿から手紡ぎした撚りのない糸を使っていることです
「軽くて暖かく着崩れがしない」というのがお召しになった方の感想ですが、この糸あっての味わいということができます
普通の織機では縦緯すべてにこの糸を使って織ることはできないので、古い形態の地機(じばた)で織られています
本場結城紬には高機(たかばた)で織られたものもあるのですが、やはり糸質の違いなのでしょうか、似て非なるものというのが私の感想です
なお、重要無形文化財指定の条件は、①手紡ぎ糸(真綿からの手引き糸)を縦緯に使い、②絣が手くくりで、③地機で織ってあるものというものです
その条件に適うものは、地機で織ってあり、黒や紺などの濃い地に薄い色で絣模様が織り込まれているものに限られています

本場結城紬といえば亀甲絣で模様を織り込んだものが一般的で、反物の幅に納まる亀甲の数によって80亀甲・100亀甲・160亀甲・200亀甲があり、絣が細かくなるほど手間がかかり高額になります
まるよでは亀甲絣の絵絣ものよりも、シンプルな無地や縞・格子模様をお薦めすることが多いです
一見結城らしくない本物を、さりげなくお召しになるのも贅沢なおしゃれです
現在の生産反数は、昨年の統計で地機2.500反、高機2.000反の合計4.500反ほどです


本場結城紬_c0211492_23465643.jpg〈きもの〉
本場結城紬(地機)

薄めの墨黒地に縦に太いグレーの縞を配し、芥子色の細い格子を組み合わせています
芥子の経糸に絣をほどこして白く見える格子の交わりが小粒ながらもアクセントになっています
本場結城紬としては意欲的なデザインで、とても個性的な一枚です
価格871.500円(本体価格830.000円)



〈帯〉
モール織り名古屋帯

かすかに緑色が感じられる地色の白茶は、柳の枝の部分で染められた草木染めです
とてもシンプルな雲の意匠が、絹モール糸で織り込まれています
雲の縁取り部分には、よく見ないと分からないほどの細い銀糸が絡んでいます
まるよで人気の、桝蔵順彦さんが主宰する「夢訪庵」のお品で、もちろん国産の手織りです
濃地の紬やお召しに合わせて、季節色の帯締めでおしゃれをお楽しみください
(お買上げいただきましたので価格は消去いたしました)











本場結城紬_c0211492_2356016.jpg
















本場結城紬_c0211492_23565137.jpg
















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Top▲ | by maruyo0236 | 2009-10-27 00:01 | 織りの布
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