本場結城紬 みじん格子
引き続き、本場結城紬をご紹介します

本場結城紬に限らず、紬には産地物( さんちもの )と誂え物( あつらえもの )の二種類があります

産地物とは、各産地で図案の作成から製織までのすべての工程を管理して制作された紬です
その土地の風土や歴史に培われた模様も多く、産地らしさが表にでた紬です

一方誂え物は、全国の紬専門問屋や総合問屋が独自の図案を出し産地に制作を依頼して作られる、いわば別注ものの紬です
誂え物は、オリジナルの図案や色使いによって個性的に仕上がり、一定水準以上の品質が保たれています
また産地物とは違い、同じ模様のものが大量に生産されることもないので、有力呉服専門店が自店の個性を出すために仕入れをするという構図になるのです
しかしながら紬には必ず制作ロットがあり、例えば本場大島紬では8反(以前は12反)、本場久米島紬は4反、本場結城紬は2反という同じ模様の在庫を負担しなければならないので、販売力のある問屋しか発注ができないということになります


本場結城紬 みじん格子_c0211492_17311160.jpg〈きもの〉
本場結城紬 みじん格子

現在無地や格子や縞の本場結城紬は、そのほとんどが高機で織られた産地物です
地機で織られた無地や格子はごくわずかしかなく、誂え物ということになります
この結城紬は、京都の有力紬専門問屋が産地に誂えた、みじん格子模様の一枚です
遠目には無地に見えますが、青みのグレーの地に芥子色と藍色の小格子が織り込まれています
亀甲絣の柄物といった結城らしさはないのですが、無地の糸だけで織られたそのさりげなさが心憎いがぎりです
本格的な本場結城紬の着心地を味わいたいという方には、お薦めのお品です
一年を通して、幅広い年代のかたにお召しいただけます
価格714.000円(本体価格680.000円)











きものサロンまるよ
916-0026 福井県鯖江市本町2丁目1-20
TEL 0778-51-0236 FAX 0778-51-8384



本場結城紬 みじん格子_c0211492_16364075.jpg
Top▲ | by maruyo0236 | 2009-10-28 17:43 | 織りの布
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